涅槃
なんということでしょう!
もう2019年の2月です。
全く更新ができていませんでした。
すみません。
さてさて、お久しぶりの今回は【涅槃】についてです。
2月15日はお釈迦様が沙羅双樹の下で入滅されたと伝えられる日でございます。
お釈迦様は在家信者に施された食事の中の豚肉かきのこにあたり、それが原因の激しい腹痛による病に倒れます。
「涅槃」とは煩悩の炎が吹き消された状態、またその状態のまま亡くなることを言います。
その涅槃のお釈迦様の様相をあらわしたのが、「涅槃図」になります。
「涅槃図」では、お釈迦様が真ん中に頭北面西(頭上を北に向け、顔を西に向けること)の状態で描かれ、
周りには多くの弟子や信者たち、動物や木々や花々といった、生きとし生けるものたちに囲まれており、皆お釈迦様を想い悲しんでおります。
「涅槃図」をよく見てみますと、樹に袋が引っかかっております。
実はこれは、摩耶夫人(お釈迦様のお母様)が病に倒れたお釈迦様を助けようと、天上から投げられた薬が入った袋なのです。
しかし、それがお釈迦様に届くことはありませんでした。
これは『生あるものは必ず死を迎える』という理をあらわしております。涅槃図の樹々が半分枯れて描かれていることもこれに由来します。
2019年2月15日