御忌と花まつり
御忌とは法然上人の年回忌法要のことです。
法然上人は1212年1月25日に亡くなられましたが、江戸時代以降、全国の総大本山では御忌を毎年4月に盛大に執り行います。
「御忌」という言葉は本来、天皇家にのみ使用されておりましたが、法然上人の功勲(こうくん)から使われることとなりました。
また法然上人は1697年に東山天皇から円光大師の大師号を頂き、その後500回忌(1711年)の時から50年毎に大師号を加諡(かし/大師号を送られること)されています。現在では8つの大師号、円光・東漸・慧成・弘覚・慈教・明照・和順・法爾大師を賜っています。法然上人以外に2つ以上の大師号を賜っているのは、黄檗宗の隠元禅師(2つの大師号)のみで、いかに法然上人の生前の徳が勝れていたのかが承知いただけるかと思います。
この御忌法要、東京は芝にある大本山増上寺様においても行われており、今年は住職や弟子も法要に随喜させていただきました。
昨年は数名のお檀家様とご一緒にお参りさせていただき、貴重な機会を得ることができました。今後は団参を計画できればと思っておりますので、その時は是非ともご参加いただければと思います。
また本日4月8日はお釈迦様の誕生日でございます。「花まつり」の名称で親しまれており、正式には灌仏会(かんぶつえ/ほとけにそそぐ法会という意味)といいます。花御堂(はなみどう)の中におられる誕生仏に甘茶をそそぎお釈迦様を讃えます。
花に囲まれたお釈迦様を是非見にいらして下さいね。甘茶も用意しておりますので、お召し上がり下さいませ。
2017年4月8日