天然寺の宗旨と歴史

天然寺は江戸時代初期(一六二六年)に開山され、現在に至るまでこの駒込の地で多くの方々に支えられてまいりました。天災や戦災を経験しながらも、復興をくりかえし、平成元年には本堂を再建致しました。

「み仏と共に人々と歩む」という信条をもって教えを礎として「共生のこころ」を実践していこうではありませんか。

当寺は皆様の憩いの場として共に歩んでまいります。参拝の折には境内墓地の花々を愛で、穏やかな心でご先祖様のご供養をされますように。


浄土宗の宗旨


<教 え>
阿弥陀仏を深く信じてひたすら「南無阿弥陀仏」と称えることで、どんなに罪深い人でもみな平等に救われて、明るい毎日を送り浄土で先祖やお別れした方々と再び巡り会うことができるのです。
<お 経>
お釈迦様が説かれた
『無量寿経』二巻
『観無量寿経』一巻
『阿弥陀経』一巻
の三部経をよりどころとします。
<十 念>
南無阿弥陀仏(十遍)


天然寺歴代の上人について


①天誉秀公(正保二年三月三日寂)
②不詳(万治二年三月五日寂)
③不詳(寛文七年十一月十二日寂)
④行誉(元禄十四年二月七日寂)
⑤義誉握龍(享保十八年十二月二八日寂)
⑥●誉善超(明和七年六月二十二日寂)
⑦忍誉知善(安永六年九月七日寂)
真誉(代務・安永六年十一月十二日より)
猶誉(代務・文化二年十二月一日より)
⑧直誉(文化十一年九月二十九日寂)
⑨最誉智東(文政六年九月十八日入山・天保六年一月二十三日寂)
⑩戈誉典理(天保六年八月着任・明治六年十月七日寂)
澄誉(代務・天保十四年五月八日入院)
整誉敬壽(代務・弘化二年四月十三日)
⑪等誉正意(安政三年着任・安政四年入院)
⑫正誉立諦(明治十八年八月五日寂)
⑬哲誉仁盛(明治三十九年十一月二十六日寂)
⑭芳誉覚道(昭和十八年二月十四日寂)
⑮順誉達孝(昭和二十年二月一日戦死)
英誉尭猷(兼務・昭和二十年より就任・昭和三十一年十二月二十三日寂)
香誉定英(兼務・昭和二十九年二月二十三日就任)
⑯善誉尚孝(現住職・昭和四十一年三月二十五日拝命)

出典:『本郷の寺院』より