天然寺について

本堂

 

境内

 

住職 後藤尚孝(第十六世)

所在地 文京区本駒込2丁目20番8号 (旧本郷区駒込富士前町68番地)

山号 明窓山
院号 薫香院
本尊 阿弥陀如来
本山 増上寺
宗祖 法然上人
開山年 寛永三年(一六二六年)
開山 然蓮社天誉自性秀公和尚(正保二年寂)
開祖 平井直衛

パンフレット1 パンフレット2

パンフレット

 

 

 

 

 

※天然寺パンフレット表裏

 

 

 

 

 

 

※天然寺パンフレット中


由緒沿革の大概


駒込天然寺は、浅草聖徳寺の末寺で、南千住公春院と姉妹寺院であった。
由緒は、堀丹後守殿家中平井太郎衛門末孫、平井直衛の開基により、寛永三年(一六二六年)に創立し、然蓮社天誉上人自性秀公和尚が開山され、然蓮社天誉の名から、天然寺と名づけられたと伝えられている。

ところが、元禄八年(一六二六年)浄土宗の総録所江戸増上寺では、門末寺院由緒の全国調査が企画され、元禄十一年に完成した『蓮門精舎旧詞』によれば、

「天然寺明窓山薫光院同末 同州駒込村 開山然蓮社天誉周山 生所同所 氏高木氏 修学檀林伝通院 寛永三柄寅年起立 至今柄子七十一年也、由緒者堀丹後守殿家中平井太郎右衛門建立末孫千今檀那也」

とあり、今に伝えられる薫香院が薫光院、開山天誉周山となっている。この資料は一番古く、天然寺が起立して七十一年後(一六九六年)の記録である。

『文政寺社書上』によると、「起立は寛永年中と申し伝へ、委細は書き留める等これなき候故、分明は相知らず申さず候、唯これを申し伝ふ」とある。
この頃には既に当時の起立について明らかでなかったようである。また同書は明窓山薫香院天然寺とあり、文政時代にはこの薫香院という字が使われていたようである。
なお開山天誉秀公は出生地が同所とあり、姓は高木氏とあるところから、この附近一帯に土地を持つ名主高木家一族の出身と考えられている。